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2016.09.01 » 1年 前

サッカーにおいて“背番号10” が持つ意味とは?


“背番号10”がエースナンバーとなった所以

サッカーにおいて、“背番号10 = エースナンバー”というのは、試合を観る上で意識するべき重要なポイントである。仮に相手チームのことをよく知らない場合でも、“背番号10”を付けている選手がエースだと認識していれば、その選手は要注意人物だと警戒することができる。だが、そもそも何故“背番号10”がエースナンバーと言われるようになったのか?

背番号の成り立ち

1928年、イングランドリーグで行われたアーセナル vs チェルシーの試合において、サッカーで初めて背番号を付けたユニフォームでの試合が行われた。その当時、背番号はGKの1番から始まり、ポジションが上がるに連れて数字が大きくなるように11個の背番号が設定されていた。

soccer-number

  1. ゴールキーパー
  2. ライトバック
  3. レフトバック
  4. ライトハーフ
  5. センターハーフ
  6. レフトハーフ
  7. ライトウィング
  8. インサイドライト
  9. センターフォワード
  10. インサイドレフト
  11. レフトウィング

この法則に従うと10番の選手というのは概ね攻撃の中心となる選手が身に付ける場合が多いのだが、必ずしもチームのエースというわけではなく、10番が特別な番号だという認識はなかった。
しかし、ある1人の選手の登場で“背番号10”がエースナンバーへと形を変えていく。

「サッカーの王様」ペレが“背番号10”を変えた

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サッカーで“背番号10”をエースナンバーへと確立させたのは、元ブラジル代表であり「サッカーの王様」ペレだと言われている。1958年W杯スウェーデン大会で彗星のごとく現れたペレは、当時17歳でありながら“背番号10”を背負い、大会6ゴールの活躍でブラジルに初優勝をもたらした。その後、同国を3度のW杯優勝に導く活躍をみせ、ペレの背負った“背番号10”はエースナンバーとして特別な意味を持つようになった。

ペレが確立させた“背番号10”の後継者達

ペレによりエースナンバーとして定着した“背番号10”。その後継者を見ていくと…「左足の魔術師」リベリーノ、「白いペレ」ジーコ、「レフティモンスター」リバウド、ロナウジーニョ、カカ、そしてネイマールとサッカー王国の名に相応しいメンバーがその番号を背負っている。

“背番号10”の価値は世界中のサッカーのスタンダードに

ペレが確立させたエースナンバーは次第に世界へと広まり、その価値を確固たるものへと進化させた。「神の手」「5人抜き」など数々の伝説を残した元アルゼンチン代表ディエゴ・マラドーナ、「将軍」の異名を持つ元フランス代表ミシェル・プラティニ、「プラティニの後継者」で元フランス代表ジネディーヌ・ジダン、「イタリアの至宝」であり“ファンタジスタ”と最初に呼ばれた元イタリア代表ロベルト・バッジオ、ロベルト・バッジオから“ファンタジスタ”を受け継いだ元イタリア代表アレッサンドロ・デル・ピエロ…など、錚々たる面々がその名を連ね、エースたる所以を存分に見せつけてきた。

進化し続けるエースナンバーへの期待

ストライカーあるいはトップ下といった、攻撃的なポジションの選手が付けることの多い“背番号10”。正確なパスや冷静な判断でゲームを組み立て、支配する司令塔でありながら、自らもゴールを決められる得点感覚を兼ね備えたプレイメーカー。それに加え、サッカーがより組織的・戦術的になる中、それらを無力化してしまう圧倒的な「個」の力が必要になってきている現代のサッカーにおいて、“背番号10”への期待もより大きなものへと進化している。

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